砕いて細かくしたお香を、炭で焚くことを焼香といいます。故人やご本尊に香りを届けたり、あげる人の心や体を清めるのが主な目的です。このような焼香を自宅で行いたい場合いくつか用意するべきものがありますが、まず香炉を置く専用の台を準備しましょう。
普段のお参りでは線香を使いますが節目になるような法要や葬儀では、故人を悼むことを優先するので焼香を用います。参拝に多くの人が訪れる場合や広い仏間のある場合は、足つきの台がおすすめです。お香の入った香合と香炉の二つを乗せて使うもので、人が多くてもお経の最中にお香を焚けます。
自宅に広いスペースがないという場合は、お盆に香合と香炉を置いて使うタイプがよいです。参列者に回して使えるので、立ちあがって台の方まで移動することがなくスムーズにお香を焚くことが可能です。香炉を使う際は容器が熱で溶けてしまうため、炭に火をつけて直接入れないようにしましょう。炭を先に入れたから火をつけるとお経を読んでいる間、香炉が熱に耐えられます。火種として使う香炭はブロックタイプなどいろいろな種類がありますが、大きさや形で燃える時間が変わってくるのが特徴です。法要中に火が消えないように、最適なものを選んで燃焼する時間を上手く調整しましょう。